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コロナ下のSOS事業

 今年に入り、突然現れてきた新型コロナウイルスは、私たちの日常を一変させた。慣れないマスクを着け、手洗い、消毒に明け暮れ、三密という言葉も覚え、他人との関係もソーシャルディスタンスという距離をおいての関係に変わってきた。


 そのような中でも私たちの事業は、幸いLINEを使っての相談なので、問題なく通常通り行われているが、いやむしろ「ホームステイ」が増えてきたため、若干相談が増えているというのが現状である。  しかし、悩んでいる当事者から相談を受けるのはよいが、私たちのやるべきことは悩んでいる若年女子に妊娠検査薬を届け、検査を行い、そしてプラスが出れば一緒に病院へ同行するという最も密な関係の中で行われる。


 コロナ騒動が出てきた当初、私はサポーターさんが果たしてこの事業をすんなりと行ってくれるのか、とても心配であった。しかし、幸いなことに全てのサポーターが通常通り当事者に会い、そして親身になって接し、対応してくれた。誰一人嫌がることなく、不安も見せず対応してくれ、本当に心から感謝している。


 そして思ったことは、このような非常事態においても、生命は誕生するということである。この春、まさにコロナ騒動たけなわの時期に、私たちの法人で3名の赤ちゃんがたて続きに誕生した。いずれも健康で、外の不安な状況をものともせず、元気な産声を上げてこの世に現れた。面会も厳しく制限され、母子の安全が優先され、厳重な医療関係者の管理のもと無事退院することができたが、まさかこのような時期にこの世にデビューするとは、親も子も思っていなかったはずである。


 コロナ騒動でいろいろなことを考えさせられたが、三密は避けよと口酸っぱく言われても妊娠はするし、そして、今世の中は危ないのでと言われても生まれてくるし、自然の摂理に逆らうことは所詮無理ということであろうか。ということは、性と生、どちらも自然の範疇での営みということになるのでしょうか?

(Y/Y)


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