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道はないならつくればいい!スタート

今年の4月、急遽若年妊産婦の宿泊型居場所をつくることになった。それまで当法人が日本財団の支援を受け実施してきた、若年にんしんSOS沖縄事業が今年度から沖縄県の委託を受け、実施することがきっかけである。


 それで、日本財団に妊娠SOS事業の予算を宿泊型居場所に振り分けてもらい、長年の夢であった居場所を設置することになった。しかし、手持ちの予算は全くなく、しかも居場所を新たに準備するには、 ただの事務所ではなく妊産婦が生活する場所なので、ベッド、テレビ、台所用品、洗濯機、冷蔵庫等全て一から揃えなければならなかった。


 施設を運営した経験もなく、ただただ、妊婦が安心して出産を迎える場所が欲しい、そして出産後一番手がかかる産後一ヶ月は面倒を見てあげたいというその気持ちだけで、後先考えずにスタートすることになった。


 先ずは、最低でも妊産婦6名が生活できる場所を探し始め、幸い家具付きの家が見つかり、すぐにでも入居できる、清潔なそして暖かい、新居が見つかった。しかし、予定していた家賃をはるかに上回り、 手持ち金も数百万準備しなければならず、その金をどうするのか、本当に準備できるのか、ためらいがあったが、その時に思いついたのが、クラウドファンディングであった。


 いつもお世話になっている新聞社がやっているクラウドファンディングにお願いし、目標額を300万円設定し、3ヶ月という期限内にその金額を集めるという大掛かりな仕組みであった。 果たして、その金額が集まるのか、しかも期限付きという大きなプレッシャーがあった。


 その時に掲げたフレーズが「道がなければつくればいい」であり、職員が考えてくれたこの言葉を聞いた時、心が震えた。まさに、この沖縄に行き場のない妊婦を預かってくれる施設はないのである。そのために、私たちは 昨年本当に苦労したことを思い出した。どこにも預け先がなく、ようやく個人的に知り合いの方が見つかり、頭を下げてお願いし預かって貰って、無事出産までこぎつけた。


 そのことを思い出し、何としても成功させなければとこれまで付き合いのあった方、メールを頂いた方、名刺を交換した方等全ての方へ必死の呼びかけがはじまった。そして、期限内に目標額は達成し、無事5月には「まりやハウス風の家」 がオープンした。本当に多くの方からの浄財と温かい励ましの言葉を頂き、この事業の必要性を強く感ずることができ、「道はないなら作ればいい」の第一歩を踏み出すことができた。

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