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シングルマザー 自立への第一歩!               若年母子一体型自立支援施設     「みらいシンシア」開所

              

 2024年9月3日、本島中部に若年母子一体型自立支援施設「みらいシンシア」をオープンした。シングルマザーの運転免許取得事業の一環として、3名の親子を預かり、安心安全な環境の下免許取得と就労支援まで行い、自立へ繋げることが目的である。


施設は借り上げたアパートの一室で、6畳の個室3部屋とスタッフルーム、キッチンと2か所のトイレ、居間、共有スペースがある。免許費用と食費、生活費等無料で、常駐スタッフが子どもの保育園送迎、食事の提供等行い、母親が免許取得に専念できるよう生活全般を支える。


この事業は、韓国にある「愛蘭院」をモデルに実施するもので、これまで2022年から本法人が行ってきた運転免許取得事業が、安定した住まいや仕事が失業したり、子どもの預け先がない等で免許取得をあきらめざるを得なかった女性たちを何とかしたいという思いから誕生したものである。


 3名の親子を預かり、個室を与え、そして安心して免許取得に専念できるようにと3名のスタッフを配置しオープンに向け準備中に、中古車販売・板金塗装などを手掛ける「リバイブワークス琉球」の代表から、中古軽自動車1台を寄贈したいと申し出があった。車両は「みらいシンシア」に入居する子どもたちの保育園送迎や買い物等に必要であり、施設オープンへのはなむけとなった。

 

幸先よいスタートを切ることができ、内覧会にも多くの関係者が参加し、励ましを頂き、入居を希望する3名のシングルマザーも無事決定した。そして、子どもたちの保育所入所が落ち着いた頃、いよいよ自動車教習所への入校となった。3名のママたちといってもまだ少女の面影を残し、久しぶりに机に向かい、学科を勉強する様子は高校性のようであり、失われた青春を取り戻すような感があった。

 

この事業は南西地域産業活性化センター(NIAC)、日本都市計画家協会(JSURP)、県労働者福祉基金協会による休眠預金活用事業「子育て世帯が生活困窮・就労困難な状況から抜け出す自立支援プロジェクト」と件労働金庫の「働く人と子どもの明日を応援プロジェクト」の支援を受けて実施する。

 

そしてこの事業の取り組みに向け、モデルとなった韓国にある「愛蘭院」を9月24日から27日まで視察することが出来たのも、この休眠預金活用事業のお陰である。愛蘭院(40名定員)とは施設の規模が全く違うが、私たちの小さなシンシアが大きく花開くことを胸に、確実に小さな第一歩を踏み出した次第である。


新たに開所した 若年母子一体型自立支援施設  「みらいシンシア」で入居者の誕生日会も行った。
新たに開所した 若年母子一体型自立支援施設  「みらいシンシア」で入居者の誕生日会も行った。

 
 
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